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PP68 Chair PP Mobler

【20世紀を代表する家具デザイナー ハンス・J・ウェグナー】

コペンハーゲンでデザインを学び、建築事務所で働いた経験を持ち、木工職人としての高い技術力と天才的なデザイン力を兼ね備えた類まれなるデザイナーです。
生涯500種類以上の椅子をデザインし、「世界で最も美しい椅子」のデザイナーとよばれているウェグナー。
国際デザイン賞をはじめ、各種の賞を数多く受賞し、デンマーク女王から「ナイト」の称号をあたえられまさにデンマーク国民の英雄なのです。
その彼が、73歳の時にデザインし、晩年の傑作として名高いダイニングチェアPP Mobler PP68

PP68は、1987年にデンマークの老舗家具工房であるPP Moblerとウェグナーとのコラボレーションとして製造が開始されました。
PP Mobler は1953年に設立されデンマークの家具を知るにはまずPP Mobler から。といわれるデンマークを代表する家具メーカーです。
創業以来一貫した厳格な製造哲学に基づき、高品質なデザイン家具を作り続けている家具メーカーです。

【最高の相棒と人生をかけたテーマ】

PP Mobler はその高い技術力でウェグナーの優れたデザインを製品化するのに貢献してきたまさにウェグナーにとって最高のパートナーです。
ウェグナーのデザイン信念を深く理解し、卓越した技術力でウェグナーを長年支えていました。
PP Mobler とウェグナーはウェグナーがデザイナー人生最大のテーマとして追及してきた「座り心地の良さ」高品質なデザインだけでなく椅子としての機能性も同時に追及するという妥協を許さないウェグナーの椅子への妥協を許さない想いを実現すべく新しい椅子の製作に取り掛かりました。
そのうえで、多くの人々にその想いを届けるためにコストパフォーマンスへも果敢に挑戦を続けました。
職人の高い技術を必要とする優美なフォルムの実現は同時に高いコストを必要としてしまします。
しかし、PP Moblerとウェグナーは蒸気でアーム部分を曲げる技術を開発することで大幅なコスト削減につなげたのです。

【ウェグナーの目指したもの】

デザイナーとして外見の美しさだけでなく、機能性も重視していたウェグナー。
PP68は、そんなウェグナーの椅子製作の理想を追求した集大成ともいえます。

PP68のデザインでPP Moblerとウェグナーがこだわった座り心地~それは「常に座り心地のよい椅子」
日常生活の中で、人々は椅子に座ってさまざまな姿勢をとります。
食事をしたり、文章を書いたり、読書をしたり、家族と語り合ったり・・・。
ウェグナーは人々が椅子に座ってどんな動作をしても、どんな姿勢をしていても常に快適な座り心地を提供できる究極の座り心地を持つ椅子にこだわったのです。

それは、PP68の座り心地を体感してみるとよく分かります。
背板が腰をしっかり支えてくれるので食事や作業がしやすく、長時間の作業も腰が痛くなりません。
それと同時に背板がカーブしているため深くもたれかかって心地よく、リラックスの姿勢にもピッタリです。
シンプルでぬくもりのあるフォルム。どんな姿勢でも座りやすく手放すことのできない機能性。
デンマーク人の素朴さの中に芯の強さのある国民性をどこか彷彿とさせます。

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